「は、また高峰?どうせ付き合えないんだからやめろって言ってるだろ」
「付き合えなくていいの……!推しだもん」
「瑠亜は眺めていればいいらしいのよ〜。ね?」
秀馬くんに反抗した私をサポート(?)してくれる涼香。
最近はこの4人で過ごしている。
秀馬くんにからかわれる私、頼れる涼香、飄々とした野柳くん。
このメンバー、いわゆるイツメンが大好き。
しかも野柳くんは高峰くんと仲が良いらしく、彼について教えてくれるから嬉しい。
キーンコーンカーンコーン……
「じゃあねっ!」
「うん、じゃあね」
鐘が鳴り、席につく。
私の後ろには秀馬くんがいて、授業中でもこっそり話しかけてくれたりする。
涼香と野柳くんとは少し離れてしまったけど、その二人は斜め向かい同士で楽しそうだから私まで嬉しくなる。
そして、いつものように高峰くんのキラキラルックスを思い出して幸せな気分に浸る。
こうして、私の1日が始まる──。



