「瑠亜、何話してたの?」

「ひぁっ!びっくりした……っ」



後ろから急に声をかけてきたのは、牙城秀馬(がじょうしゅうま)


1年生の時に隣の席になってからよく話すようになった。


学年が変わっても、クラスは一緒になれたんだ。



「ビビリー」

「ばかっ!」



秀馬くんはバカな時もあればからかってきたりもするけれど、たまに優しい。


私がバカな時はちゃんと突っ込んでくれる。
一緒にいて本当に飽きない。


「今、花野井が琳斗に夢中になってたんだよ〜」


なぜかニヤリとしてそう言う野柳くん。