推しにガチ恋ってアリですか⁉︎

「えー、彼氏いたの?つまんな」



先輩は意外とあっさり離れていって。

高峰くんは、それでもまだ硬直していた私に駆け寄ったかと思うと、



──フワリ。



優しく抱きしめてくれた。



「……あのさ、どうしてそんな格好してんの」

「へ……あ、だよね……。
似合わないから着替えてこようかと」

「違う、似合いすぎてんの」

「⁉︎」



えっとそれはつまり、褒められてるんですか⁉︎

おおおおお推しに褒められ……っ。
無理だ私もお墓行きだ。



「俺の前以外でそーゆー格好すんの禁止ね」

「⁉︎ ……そ、それはできないような」

「は?」

「……う、頑張ります」



高峰くん、褒めすぎて頭おかしくなってない……?