「俺がどうかした?」
「⁉︎」
後ろから聞こえてきた声に私は勢いよく振り返った。
ああ、今日もキラキラオーラが眩しい……じゃなくて!
「ちっ……」
なんか秀馬くんが舌打ちしたような気がしたけど⁉︎
「ね、瑠亜。それ誰?」
真顔で秀馬くんのことを指差してるのは、なんと高峰くん本人。
「あぅ……えと、牙城秀馬くん。
同じクラスのよく話す人で、」
「瑠亜と俺、体育祭実行委員だから」
そう言って私の頭に手を置く秀馬くん。
一瞬高峰くんが眉を寄せたのは気のせいだよね?
空気が張り詰めたのも気のせいだよね??
初対面早々ケンカとかやめてね⁉︎
「今、高峰に憧れるのをやめるよう言われて傷ついてる瑠亜の相談受けてた」
傷ついてるって所を強調したように聞こえましたが……。
って秀馬くん、笑ってない?笑ってるよね⁉︎



