「やっぱなんかあっただろ」
「なっ」
「そんな顔してる。俺が気づかないと思うなよ?」
秀馬くんすご……。これじゃ嘘つけないじゃん。
「高峰のこと?」
「っ⁉︎⁉︎⁉︎」
言い当てられて私は目が飛び出そうになった。
危ない、何か食べてたら盛大に吹き出してた、うん。
「隠し事すんな。話して」
秀馬くんの鋭い視線に耐えきれなくなり、
私は高峰くんに言われたことなどを話した。
推すのをやめてほしいと、そう拒絶されたこと──。
「だから高峰はやめておけって言ったじゃん。
自分が傷ついてるの自覚してんの?」
「……っ」
思わず俯く。
そんなの分かってる。
でもそんな簡単にやめられないのに──。



