「あっ……おはよう高峰くん!」
「瑠亜。急がなくていいのに」
気持ちが通い合った次の日。
晴れて付き合うことになった私たちは、朝に待ち合わせて一緒に学校に行くことにしたんだ。
今日は終業式だから、しばらく学校は行けないけどね。
「ごめんね、待ったでしょ」
「んーん、いいよ。それより何かあったの?」
私は意を決して口を開いた。
「や、あの……帰った後に高峰くんと本当に付き合えたんだって実感して、悶絶してたら日付超えてて……んっ」
真っ赤になりながら早口でそう言っていたのを塞いだのは、優しい高峰くんのキス。
私は顔にさらに熱が集まるのを感じた。
「なっ……なんで、キ、キス、したの……っ」
そう言うと少し黙る高峰くん。
「おはようのキス……ね」
「な、何それ⁉︎」
目を細めて、意味深に呟いた。



