全て話終わり。
「うっ……ひぐっ」
私は子供みたいに泣きじゃくり、涼香に背中をさすってもらっていた。
「でも大丈夫……っ、私、もう、諦められたからっ、」
「瑠亜」
ぼやけた視界の中で、やけに真剣な顔をする秀馬くんはなぜかはっきりとして見えた。
「俺、瑠亜のこと、好きだった」
「……へ?」
「⁉︎」
「おい、秀馬!」
慌てている二人の横ではてなマークを浮かべる私。
「好きって、え……」
「ちゃんと、恋愛の意味として」
「でも、そんな……急に?」
告白ってもっと……神聖な場所で行うものじゃないの?(?)
「答えは出さなくていい」
「出さなくていいって、なんで……?」
秀馬くんの考えてることが分からない。
じっと見つめていると、彼はふっと目を伏せた後に苦しげに笑った。
「瑠亜にはちゃんと、好きなヤツがいるだろ」
「……?そんな人いな、」



