困惑する私を遮り、冷たい声を出した涼香。
「……だから何ってば〜。私なにもしてな……」
「答えろよ」
なんでだろう。
どうしてみんなはそんなに怒っているの?
「花野井、変わったよね。あの日……文化祭の2日後くらいから」
「よくぼーっとするようになったし、笑顔は嘘っぽいし」
「見ていなかったらすぐに消えてしまいそうだった」
「……だからみんな、朝とかついてきてたんだ」
知らなかった。
閉じ込めた感情はあったけど、それ以外にも変わっていたところがあったなんて。
まるで……
「「「幽霊みたいだった」」」
「……そんな」
私は驚きから開いた口が塞がらなかった。



