「ねぇ瑠亜」
「う?」
休み時間、急に声をかけられた。
「……今日、うちに遊びに来ない?」
「急だね〜」
少し口ごもる涼香。
「あのね……私、相談したいことがあって」
「へ、そうなの?いいよ〜、私ならなんでも聞くよー」
二ヘラ、と笑いを返すとなぜか悲しげな顔になった。
「おじゃましまー……え」
何も考えずに涼香の家へ上がった時。
私は久しぶりに、驚きの感情が芽生えた。
私と涼香の二人だけだと思っていたのに、なんとそこにはあの2人が揃っていたから。
「逃げんなよ、瑠亜」
「ありがとう涼香。連れてきてくれて」
両手を秀馬くんと野柳くんに掴まれ、無理矢理涼香の部屋へ。
訳がわからぬまま座らせられた。
「えっと……みんな、どういうこと?なんでそんな顔してるの」
「瑠亜、もう誤魔化すのはやめて」



