【琳斗 side】



おかしいなとは思っていた。

瑠亜が急によそよそしくなったこと。

いつからだっけ、多分文化祭の前くらいだ。

自分から話しかけてこなくなって。
話してる最中に目を伏せることが多くなって。
無理した笑顔が多くなって。

俺の目を欺けると思わないで欲しい。

瑠亜へ対するこの気持ちが、そんなに小さいと思わないで欲しい。


それからは本当に努力した。

瑠亜の誕生日にはネックレスを贈り、独占欲も示した。

文化祭1日目には予想通り男子軍団に連れ去られそうになっていた瑠亜を守った。

2日目には一緒に文化祭を回った。コスプレ館にも連れていった。

ここで俺の独占欲と瑠亜への想いも伝わっていた……はずだった。

今朝、いつものように登校して瑠亜の方へ歩きかけた時。



「……は?」