気のせいかな?
いつもの朗らかな笑みのはずなのに、少しだけ照れてるように見えるのは。
「俺と一緒に回んない?」
「え……え⁉︎」
なんて言いました?なんて言いました⁉︎
空耳じゃないよね?だったら悲しすぎるよ⁉︎
「先客、いる?」
「い、いない……え、本当に?私でいいの⁉︎」
「瑠亜以外に誰がいんの」
「え、い、十六夜さんとか……」
その名前を出した時、私は思い出した。
『そろそろ琳斗に近づくのやめてもらえる?』という彼女の言葉を。
高峰くんは、そんな私の曇った表情に気づいたのか気づいていないのか。
「天梨と俺はそんな仲じゃないし。俺が回りたいって思うのは瑠亜の方」
そしてこの言葉を信じていいのか。
それはわからないけれど、でも。
「行きます……っ、私も高峰くんと一緒に回りたい!」
そう、強く思えたんだ。



