「ごめん、怖かった?つい、ね」
「え……あ、ううん……」
やっぱり夢じゃなかった。
それどころか『つい』で終わらせてる。
「あの、助けてくれたんだよね?あ、ありがと……っ」
「すぐ行けなくてごめんね、ちょっと嫌な予感したんだけどさ」
嫌な予感したんだ……?
「ね、言ったでしょ?瑠亜がメイド服着るのは反対だって。こうなること薄々分かってたからさ」
「うぅ……ごめんなさい、気をつけてなかったです」
しゅん、とした私の頭を優しい手つきで撫でる彼。
「分かったなら良いよ。それにしても、本当にメイド服似合ってるね。想像してた何倍も可愛い」
「!!!」
た、高峰くんに……可愛いって……!
メイドも案外悪くない……!
「これで男にも給仕するのか……ムカつく」
「あっ、あの、高峰くんこそすごくかっこいいね!」
「え?俺?」



