「……っ、やばい、感動した……!泣きそう、」

「もう泣いてるだろ」



グッ、と涙を拭ってくれる秀馬くん。
なんだか今日は一段と優しいなぁ……。


2時間余りの恋愛映画を見終わった。

私は途中から秀馬くんの隣にいるということを忘れて見入っていた。

想いを伝えたいのに伝わらないもどかしさ、男子の意地悪だけどたまに出る優しい表情。

そして最後の、やっと想いが伝わった後の二人の甘いキス。

もうどれもが最高で……!

私まで天に旅立ちそうだった……。



「ありがとう秀馬くん!最高のプレゼントだった」

「ふーん……これよりも?」

「え?……あっ」