「えっと……何しに行くの?買い物?」

「まぁそんなとこ」



誤魔化された……。むぅ。



「瑠亜は何もお金持ってかなくていいから」

「えええ、本当に何買うの……⁉︎」



疑問に思いながら秀馬くんに続いて入ったのは、大型のショッピングモール。

そしてエレベーターで最上階に行き。



「映画館……⁉︎」



着いたのは、なんとショッピングモールに入っている映画館だった。



「これが俺からの誕生日プレゼント。何見たい?」

「プレゼント……ってえ、そっか……!」



だから秀馬くんだけは現物を渡さなかったんだ。

それにしても映画がプレゼントって。
中々壮大だなぁ……。



「でも、なんで秀馬くんも見るの?」

「え、悪いか?」

「そういうわけじゃないけど……」

「俺がただ瑠亜と見たいだけだから。好きなの選んで」