「あ……安心してね、変なことはしてないから。
でも、先に謝っておくと」

「?」


急に頭を下げた高峰くん。
推しに頭を下げさせている私って一体……。


「ごめん、俺が脱がしました」



?……?
ヌガシマシタ?


……脱がしました⁉︎⁉︎



「ひゃあああっ⁉︎」


慌てて自分の体を抱きしめる。


待って、確かに私制服じゃないんだけどっ!



「びしょぬれだったから、一応不可抗力。
でも勝手に俺の服着せちゃったからさ」


高峰くんの香りいい……じゃなくて!


やだっ、私なんて醜態を!推しに!


「うぅぅ、誠に申し訳ありません!
忘れてください、どうかっ」

「あはは、気にしなくて大丈夫。
えっと、C組の花野井瑠亜さん……だよね?」