「え、お願いだからやってよね?」
「樋泉、花野井、東條がうちのクラスの可愛い子ナンバー3なんだからさー」
「この3人じゃないと客も集まらないし!」
そして飛び交うブーイング。
涼香はあまりの推薦ぶりに困っている。
「……っ、私はやります!」
「え、瑠亜⁉︎」
そんな状態を見て、私はびしっと手を挙げた。
やっぱり、恥ずかしいけどやらないとみんなが困るもん……!
「……じゃあ、私もやります」
渋々と言った様子で折れた涼香に、教室は拍手喝采。
主要の3人が決まったことでクラス中が盛り上がり、とんとん拍子に他の役も決まって行った。
ちなみに野柳くんと秀馬くんは料理を作るんだって。
野柳くんはともかく、秀馬くんが料理できることにびっくり。



