「瑠亜」
「⁉︎⁉︎」
噂をすればって本当なんだね……。
私は教室の入り口に立っている高峰くんをぽかんと見つめた。
一瞬遅れてきゃぁぁぁっ、という黄色い歓声。
騒がれるから滅多に教室になんてこないのに、どうしたんだろう……?
「……行くな」
「わっ⁉︎ し、秀馬くん……離して、」
「瑠亜」
「っ、」
変わらずニコリと微笑む高峰くんの周囲の温度が少し下がったような気がした。
これは危険信号だ……。
「ごめんね秀馬くん、私行かないと……っ」
「あ、おい」
タッタッタ……と駆け寄る。
高峰くんの目の前につくと、なぜか「いいこ」と頭をポンポンと触られた。
はてなマークを浮かべて首を傾げていると、もう一度黄色い歓声が上がる。



