「んっ……?」



現実に引き戻される。


あれ、私雨の中寝ようとしてたハズじゃ。


なのにどうして、



「ここっ、どこ……?」



知らない部屋にいるの⁉︎


慌てて起き上がる。


私はフカフカのベッドに寝かされていて、辺りを見回すと男物の洋服やリュック、勉強道具が目に入った。


誰かの部屋?しかも男の人の……!



ガチャ。


「っ……⁉︎」


身構えていた私は、部屋に入ってきた人物を見て固まった。

……そ、そんなことあるー⁉︎



「あ、起きた?おはよ」



なんと、高峰くんがいらっしゃるではありませんか!


嘘、幻想?私は幻を見ているの?
ついに頭おかしくなっちゃった⁉︎⁉︎



「いひゃい……」



夢じゃない……。


「ごめん、驚かせたよね?
俺、2年D組の高峰琳斗っていうんだけど」


存じております。推しですから。


っていうか喋ってる……これは幻でもないらしい。



「そこの道路で倒れてたからさ、風邪引くと思って連れてきちゃった」



いやいや、連れてきちゃったじゃないですよっ⁉︎
イタズラがバレた子供みたいな顔しないでください!


ということは、ここって高峰くんのお部屋ですか⁉︎


わぁぁぁぁぁぁぁどうしよう心臓がもたない!