キーンコーンカーンコーン……。
聞き慣れているはずのこの音は、今日は少しだけ違う。
そう、テストの終わりを告げるチャイムだから。
「やっとだー!!」
「二つの意味で終わった……!」
「この後カフェ行こ!それとカラオケ!」
「っしゃーゲーム解禁!!」
色々なところから聞こえてくる歓声や悲鳴。
そんな中、私は硬直して動けずにいた。
「瑠亜、どーした?大丈夫か?」
「また今回も追試になりそう?」
「琳斗が教えてもダメだったか……ぐぇっ」
「累?今なんて言ったの?」
「……は?おいお前、今高峰の名前出したか?」
「ナンデモアリマセン」
うっかり高峰くんの名前を出してしまい涼香にど突かれる野柳くんと、怪訝な表情を浮かべる秀馬くん。
……は置いといて。



