1時間ほど過ぎて。
「はい、これで理科も終わり」
「すっ、すごいね高峰くん……!」
私はぽかんとしながらパチパチと手を叩く。
「野柳くんから聞いてたけど、本当に教えるの上手なんだね……!分かりやすかった、すごい」
何回も『すごい』を連発する私。
「ん、牙城よりも上手かったでしょ?」
「え?うん、それはもちろん……!」
もう、家庭教師目指して良きだと思う。
なんなら先生よりも教えるの上手だったし。
「やった」
私の言葉に、無邪気に笑う高峰くん。
たまに見せるこういう顔に弱いってこと、もちろんこの推しは知らない。



