「お待たせ、瑠亜……って、なんでまだ立ってんの」
顔を抑えて突っ立っている私に、笑みを漏らす高峰くん。
その手には紅茶らしき飲み物とお菓子が乗ったお盆。
「なんでもない……って何それ?」
「これ?あぁ、アップルティー。母さんが好きだから」
「そうなんだ……!いただきます」
一口飲むと甘いリンゴの香りがフワリと鼻をついた。
「わ、すごくおいしい……!へへ、感謝です」
「それは嬉しいです」
クスクス、とまた笑ってから参考書などを持ってきた。
「じゃあ最初に数学からやる?」
「……っ、お願いいたします!」



