きみがいた帰り道

人混みにまみれながら、俺は掲示板の前でイラついていた。


「わっかんねぇ……誰か説明してくれよ、ほんと」


ぶつぶつ言いながら、手元のパンフレットと掲示の紙を見比べてた、そのとき――



ふいに、目が合った。


それだけだった。


……だけど、何かが引っかかった。