きみがいた帰り道

付き合って最初の朝。


駅のホームに立つ花奈を見つけて、思わず足が止まった。


いつも通りの、ふんわりした笑顔。


……なのに、昨日より何倍も、可愛く見えた。

 

「おはよ、颯磨くん」


「……あ、ああ。おはよ」

 


なんか変な声出た。

いや、これくらい普通だよな。

昨日あんなこと言ったし、そりゃ……緊張もする。

 

「……ちゃんと寝れた?」


「え? ……うん、一応」


「ふーん? “一応”って?」

 

花奈がちょっとだけ笑って、顔を覗き込む。


くそ、かわいい。