きみがいた帰り道

「……ずっと続くと思ってたんだよ、あの帰り道が」


頬を伝ったのは、雨か、涙か。


自分でもよく分からなかった。



――そのときだった。



ポケットの中のブレスレットが、ふいに光った。


「……え?」


青色の小さな光が、じんわりと滲み出て、指先を包む。