きみがいた帰り道

はじめて話したときも思ったけど、
この人とは、なんか不思議と話しやすい。


どこか懐かしいような。
でも、ちゃんと“今”の距離で、心地いい。

 

そのあと、みんなで芝生の上で投げて笑って走って、汗かいて。


由希と柊がノリで綱引き始めたりして、森ちゃんが笑いすぎて倒れたりして。


気づけば、空は少しだけオレンジ色になりかけていた。



「ふぅ~、……疲れた」


「これ……絶対、明日筋肉痛だよね……」


「いや、明日どころかすでに腕が上がんない……」


「健太、それ毎回言ってるよな」