きみがいた帰り道


「ふぅ〜、ごちそうさまでした!」


由希が大きく伸びをして、トレーの上に手を置いた。


「ほんと、よく食べるね……」


花奈が小さく笑いながら言うと、由希は胸を張って「成長期ですから!」と堂々と返した。


俺はというと、まだカレーの残りをちびちび食べている途中だった。


「名内くん、よく学食使うの?」


「うん。まあ……一人暮らしだから、手軽で」


「あ、そっか。一人暮らしなんだ」


花奈が、少し驚いたように声を出す。


「うん、寮ってほどじゃないけど、大学の近くに部屋借りてて」


「へえ……なんか、自炊とかちゃんとしてそう」


「いや、全然。ご飯炊いて終わり、みたいな」


「それ全然、“ちゃんと”じゃないじゃん……」


由希がすかさずツッコんでくる。