きみがいた帰り道

その時、隣にいた友達がすっと横から顔を出す。


「へぇ〜? 印象に残ってたんだ?」


「ちょ、由希ちゃん……!」


「なに〜、別にいいじゃん。はい、わたし由希。花奈の友達ね」


「あ、名内颯磨です」


「よろしく。てかさ、名内くんもひとり? 席、一緒にしよーよ」


「え、えっと……いいの?」


「いいっていいって。ね、花奈もそれでいいよね?」


「え、う、うん……」