「龍矢、今日お母さんのところ行ってくるね。」


「お墓か。最近行ってなかったな。」


「うん。」


「俺は行けないけど。俺の分まで線香あげといて。」


「了解。」


朝。


仕事に行く龍矢を見送りながら、お母さんのお墓に行くことを言った。


最近行ってなかったから。


あんまりにも行かないと、お母さん怒っちゃうからね。


「いってくるから。」


「いってらっしゃい。」


龍矢は私にキスをした。


「あっ。」


「なに?」


「ちゃんと幸せだって報告して来いよ。」