家に帰ると、一通のエアメールが来てた。


「龍矢、手紙。」


「ああ。」


龍矢がその手紙を開けだした。


「誰から?」


「ああ。両親から。」


「へっ?龍矢、親いたの?」


「言ってなかったけ?」


「言ってないよー」


初耳ですけど?


「俺に会社任せて、フランスで隠居生活中。」


「1年以上一緒にいるのに、龍矢から親のこと聞いたことないんだけど。」


「別にここにいないんだから、言う必要ないだろ?」


「だって、結婚とか。勝手に。」


「いや、美和のことは知ってる。」