「美和、隠れてろ。」


私はベットと壁の間に身体を隠した。


「三木先生、大丈夫かしら?」


外から声がしたのは、保健室の先生だった。


「大丈夫です。起きてますよ。」


その声で、カーテンがめくられた。


「気分はどうですか?」


「大丈夫です。ご心配おかけしました。」


「もう。生徒を庇うのもいいですけど、ほどほどにね。」


「はい。すみません。」


「私は校内を回ってきますんで、留守番お願いできるかしら。」


「ええ。いいですよ。」


「それじゃあ、お願いね。」


「はい。」


そう言うと、保健室の先生は外に出て行った。