「今日はお前のために、最高のものを用意した。楽しみにしとけよ。」


そう言って、キスをした。


「うん。」


やっぱり龍矢はずるい。


私がキスに弱いこと知ってるんだ。


「ほら、起きるぞ。」


「うん。」


龍矢は私を、布団から引っ張りだした。


それから。


朝ごはんを食べて。


二人で車に乗った。


「どこ行くの?」


「付いてくればいい。」


また、それ?


なんで教えてくれないのよ。