「なぁなぁ、聞いてや!!
俺初めてデート誘わてん!!
でな、今度デート行く事なってん。
どや、凄いやろ?」
「っえ゛?
う、うそ?
や…、うっそだぁ。」
嘘であってほしい。
私はそう思いながら自分に言い聞かせるように淳に言った。
でも現実はそう甘くはなかったみたいだ。
「ホンマやって!!
いやぁ、楽しみやわぁ。
明美ちゃんどんな服装で来るんやろぉ。
なんし楽しみやわぁ。」
楽しそうに小躍りしてる淳クンを見て私は悟った。
今日、そうたった今私の約一年間の片想いは散ってしまったのだと…。
～大切な人～
