セフ彼柊くんと本気の恋

「有難う。亜衣子さんは優しいね」
柊君が後ろから抱きついてくる
私はカーッと赤くなった
私も柊君もずぶ濡れだ
雨で冷えた冷たい体の中に柊君の熱が伝わってくる
「か、風邪ひくから」
後ろから抱きついてる柊君の手から離れて私はシャワーを勧めた
「一緒に入る?」
不意に言われたから、「い、いいです」と全力で断った
「そう?」
やっぱり私からかわれてる?
明らかに私より若いであろう男の子に私は翻弄されている

まだ出会って1時間も経ってない男の子を家に招き入れて、シャワーを貸している
我ながら大胆なことをしてしまったものだと反省する
私は雨で濡れたからだをタオルで拭きながらこの後どうするのだと考える   

私は柊君を拾ったんだよね?
拾うってなんだ?
やっぱりこれは犯罪じゃなかろうか?
私はなんの罪になるんだろう?
未成年者誘拐とか?
それはまずい

私は頭を抱えてしまった