セフ彼柊くんと本気の恋

自分が一体なにをしているのか?
分からない歳ではない
私はもう29のいい大人だ
ものの分別くらいつくし、これがいい事か悪い事も分かる
でも、頭では分かっていても心が、というよりこれはおそらく本能だ
私の中の本能が、この男の子を必要としている
29の女がいくつかも分からない柊君という若すぎる男の子を拾う
もしかしたら彼は未成年でこれは誘拐で、私は犯罪者かもしれない
もしかしたら実は物凄く危ない子で、犯罪を犯した子なのかもしれない
でも、この捨て猫のようなこの子の事が、私はどうしても放っておけなかった

「どうぞ」
私は今知り合ったばかりの柊くんを部屋の中に招き入れた
初めて会った子を家に招き入れている
自分の大胆な行動に、私は恥ずかしくなった
とりあえず「風邪ひくから」とタオルを渡し、私は柊君にシャワーを勧めた