私と柊君の出会いは、何とも不思議なものだった
今から約一年前
それまで降っていなかったのに、急に雨がザーザー降ってきて、私は折り畳傘を差して駆け足で帰ろうとしていて、でもふと見たら長身の若い男の子が捨て猫みたいに雨に打たれていて
一瞬私は息を呑んで見惚れてしまった
髪の毛は金髪とまではいかないハニーブラウンの髪の色
猫っ毛みたいな癖毛に色素薄そうな肌の色が何とも綺麗だ
美形とは彼みたいなことを言うんだなと、私はつい立ち止まって見てしまった
その若い男の子はそこからずっと動かなくて、私は見惚れるのを通り越して心配になってしまった
「あの、そんなに雨に打たれてたら風邪ひきますよ」
私はさしていた折り畳み傘を差し出した
「あっ、大丈夫です。僕雨が好きなんで」
その若い男の子は綺麗な瞳でこちらを見て言った
一瞬目が合ってドキッとしてしまう
「でも、やっぱりそのままじゃ風邪ひくから」
これどうぞ。そう言って私は差していた折り畳み傘を置いて去ろうとした
今から約一年前
それまで降っていなかったのに、急に雨がザーザー降ってきて、私は折り畳傘を差して駆け足で帰ろうとしていて、でもふと見たら長身の若い男の子が捨て猫みたいに雨に打たれていて
一瞬私は息を呑んで見惚れてしまった
髪の毛は金髪とまではいかないハニーブラウンの髪の色
猫っ毛みたいな癖毛に色素薄そうな肌の色が何とも綺麗だ
美形とは彼みたいなことを言うんだなと、私はつい立ち止まって見てしまった
その若い男の子はそこからずっと動かなくて、私は見惚れるのを通り越して心配になってしまった
「あの、そんなに雨に打たれてたら風邪ひきますよ」
私はさしていた折り畳み傘を差し出した
「あっ、大丈夫です。僕雨が好きなんで」
その若い男の子は綺麗な瞳でこちらを見て言った
一瞬目が合ってドキッとしてしまう
「でも、やっぱりそのままじゃ風邪ひくから」
これどうぞ。そう言って私は差していた折り畳み傘を置いて去ろうとした



