セフ彼柊くんと本気の恋

「今度柚の保育園の行事があるから、休み入れちゃったけど、行事終わったら戻って来たほうがいい?」
裕子さんは心配そうに尋ねてきた
「うーん?お休みしちゃっていいですよ?裕子さんの穴は私と高田くんで何とかします」
私は持ちつ持たれつですよ。と言ってお休みを許可した
「有難う。恩にきるわ」
裕子さんは手を前に合わせて私に謝っている
「大丈夫です。私には仕事しかありませんから」
私はあー寂しいと言いながら泣き真似をして言ってみた
「ワーカーホリック最高。亜衣子ちゃんにもいい出会いがありますように」
裕子さんは嫌味のない言い方で去って行った
はいはいどうも。私は気のない返事で返した

元カレと別れてから、仕事が私の恋人のようなものだ
毎日が仕事と家の往復
つまらない毎日だけど、別に不満があるわけじゃない

亜衣子さんの寂しさ僕が埋めてあげる
ふと、幻の柊君の声が頭に蘇る 
私は寂しんだろうか?
寂しさ埋めてくれるって言ったのに、あれから何の音沙汰もない

私は幻に想いを馳せても仕方ないと打ち消すように仕事に打ち込むのだった