「待たせたわね、ロザリー。お入りなさい」
そんなに時間もかからず、唐突にオリーヴィア様が扉からひょっこりとお顔を見せてくださいました。
なんだかものすごく早いのですが、本当に入ってもいいのでしょうか?
「もうよろしいのですか?」
「ええ。割りとすぐ頷いてもらえたから」
「頷く?」
なんのことでしょうか。
首を傾げたら国王様がしみじみとおっしゃいました。
「いやぁ……愛されてるねぇ、ロザリー嬢」
「え?」
「余計なこと言うなよクソ親父」
「おっ、オリーヴィア様ぁあ!!お口が悪すぎです!!ここは王宮なのですから言葉遣いと態度には通常の何倍も気をつかっていただかないと私もいざという時オリーヴィア様の“うっかり”をお助けできませんからね!!」
「はいはい、ロザリーはいつも正しいわよ。大好き」
ぐぬぬ。オリーヴィア様の「大好き」に弱い私です。
もうこれ以上怒れません。
この後、私達はいつも通り国王様とお茶をして、まったりと午後のひと時を過ごしました。
閉め出されて終わりではなかったことにホッとしたロザーリエです。
ですが結局、オリーヴィア様と国王様の秘密の会話がなんだったのかはわかりませんでした。
オリーヴィア様は「頷いてもらえた」とおっしゃっていましたが……いったいなんだったのでしょう?


