Ep.3
俺はその後時間がある時は、バーに行った。
ひろ兄の店は正直人気があるとは言えない。だが俺にとっては人が少ないのは好都合だった。
ただ、多少のリスクはあるので、変装は徹底した。
俺が通ってから9日後、ついにその日はやってきた。
「歩夢!ついにいらっしゃったぞ。」
しばらくぼーっとしていたがひろ兄のデカすぎる声ではっとする。
振り返ると、夢で会った人とそっくりの女性が立っていた。
間違いない。それは、俺が探していたあの人だった。
10年間ずっとずっと探していたあの人だった。
...いきなりのことすぎて正直どうしたら良いかわからない。どのように第一声をかけたらわからない。
彼女はこちらをみてキョトンとしている。
何か、何か声をかけなければ
とりあえず、俺は駆け寄って、サングラスを外し、精一杯の気持ちを込めて、お礼を伝えた。
彼女はとても困惑している様子であった。
その時、
「猫被んなくていいんじゃないか?彼女はファンじゃないんだから。」とひろ兄が余計なことを言った。
おいおい、それを言われたら、いつもの態度でいなければいけなくなる。それなりにプライドの高い俺は、考える間もなく生意気な発言をしてしまっていた。
俺はその後時間がある時は、バーに行った。
ひろ兄の店は正直人気があるとは言えない。だが俺にとっては人が少ないのは好都合だった。
ただ、多少のリスクはあるので、変装は徹底した。
俺が通ってから9日後、ついにその日はやってきた。
「歩夢!ついにいらっしゃったぞ。」
しばらくぼーっとしていたがひろ兄のデカすぎる声ではっとする。
振り返ると、夢で会った人とそっくりの女性が立っていた。
間違いない。それは、俺が探していたあの人だった。
10年間ずっとずっと探していたあの人だった。
...いきなりのことすぎて正直どうしたら良いかわからない。どのように第一声をかけたらわからない。
彼女はこちらをみてキョトンとしている。
何か、何か声をかけなければ
とりあえず、俺は駆け寄って、サングラスを外し、精一杯の気持ちを込めて、お礼を伝えた。
彼女はとても困惑している様子であった。
その時、
「猫被んなくていいんじゃないか?彼女はファンじゃないんだから。」とひろ兄が余計なことを言った。
おいおい、それを言われたら、いつもの態度でいなければいけなくなる。それなりにプライドの高い俺は、考える間もなく生意気な発言をしてしまっていた。



