ミミは魔法の国ルミナリアでの試験を続けていました。
次の舞台は、広くて美しい「うみのくに・セレーナ」です。

フロラが小さな妖精の羽をミミの背中につけてくれました。

「この羽があれば、水の中でも息ができるよ。海の中へもぐってみよう!」

ミミはドキドキしながら、海に飛び込みました。すると、ふしぎなことに、足がうろこになって、マーメイドの姿に変わりました。

きらきら光る青い海の中で、ミミは美しいマーメイド、セイレーンに出会いました。

「ようこそ、ミミちゃん。これから、わたしたちのなぞなぞクイズに挑戦してもらうわ」

セイレーンはにっこり笑って言いました。

「3問のなぞなぞに正しく答えられたら、次の国へ進めるよ」

ミミは深呼吸して、うなずきました。

「がんばる!」

まず1問目。


●クイズ・謎解き要素
(読者にも考えられる形式で)

「こわしても なおせなくて、でも たまに かってに なおるもの なーんだ?」(答え:こころ)

「みえないのに あたたかくて、だれかに もらうと うれしくなるもの なーんだ?」(答え:やさしさ)

「まいにち おどってるのに、どこにも いかないもの なーんだ?」(答え:しらなみ)

最後のなぞなぞでピンチになるミミ。すると、セイレーンがヒントをくれて、ミミは“友だちを信じる心”で正解を出します。



「こわしても なおせなくて、でも たまに かってに なおるもの なーんだ?」

ミミは考えました。
こわすことはできるけど、なおせないもの?でもたまに勝手になおる?

「うーん……こころ?」

「せいかい!」

セイレーンが手をたたきました。

2問目。

「みえないのに あたたかくて、だれかに もらうと うれしくなるもの なーんだ?」

ミミは思い浮かべました。誰かがくれる、見えないけどうれしいもの……

「やさしさ!」

「大正解!」

みんなが笑顔になりました。

そして3問目。

「まいにち おどってるのに、どこにも いかないもの なーんだ?」

ミミはこまってしまいました。

「踊っているのに動かない……?」

海の波?でも違う気がする。

ミミは頭をかかえ、困った顔になりました。

セイレーンは優しくささやきました。

「友だちを信じる心を忘れないで」

ミミはふと思い出しました。
友だちと一緒に踊った時、波の音を感じたこと。

「しらなみ!」

「そう、それ!」

ミミが答えると、海の中で光が広がり、道があらわれました。

セイレーンが笑顔で言いました。

「きみは心も強くて、とてもすてきなプリンセスよ」

ミミはうれしくなって、次の国へ進む準備をしました。