ふたりのあたたかい笑顔に見送られ、そのバーをあとにした。
気分がふわふわしている。本当に楽しかった。久しぶりに本当に楽しかった。
「ありがとね」
星の代わりにネオンが輝くセンター街で、私は友人に微笑みかけた。すると友人はみるみる目に涙を浮かべ、
「私のこと見捨てないでね!!
私もあんたのこと見捨てないから!!」と、ぎゅうっと抱きついてきた。
イライラしていた。
この子は自由に生きていて、私は仕事やしがらみや常識に縛られていて。
(早く結婚しなきゃ、って脅迫観念もあって)
この子は自由過ぎてときどき止めなくちゃいけない。でも、それは義務じゃない。ほっといて良いと思う。もう大人だし。
「ねぇ、今度占い行こ」
「やだ。そのお金で美味しいもの食べたい」
「あっ、
あのさあのさ、六本木に面白いお店あるんだって」
「またそれ?」
じんわりと訪れたジメジメする季節も、ちゃんと乗り越えられそう。
「ごめんなさい」
気分がふわふわしている。本当に楽しかった。久しぶりに本当に楽しかった。
「ありがとね」
星の代わりにネオンが輝くセンター街で、私は友人に微笑みかけた。すると友人はみるみる目に涙を浮かべ、
「私のこと見捨てないでね!!
私もあんたのこと見捨てないから!!」と、ぎゅうっと抱きついてきた。
イライラしていた。
この子は自由に生きていて、私は仕事やしがらみや常識に縛られていて。
(早く結婚しなきゃ、って脅迫観念もあって)
この子は自由過ぎてときどき止めなくちゃいけない。でも、それは義務じゃない。ほっといて良いと思う。もう大人だし。
「ねぇ、今度占い行こ」
「やだ。そのお金で美味しいもの食べたい」
「あっ、
あのさあのさ、六本木に面白いお店あるんだって」
「またそれ?」
じんわりと訪れたジメジメする季節も、ちゃんと乗り越えられそう。
「ごめんなさい」



