その美しい見た目に反して、エルさんも気さくなひとだった。アールさんが親しみやすくニコニコしているので、アルコールの入った友人の口もさらに軽くなる。
「エルさん、彼女いるんですかー?」
「よく元彼と間違われる方が」
「こいつに彼女いるように見えます?
こう見えてけっこう、」
「アール」
軽口をたたくアールさんを低くエルさんが一喝した。アールさんは黙った。
(漫才コンビみたい)
「エルさんもバーテンダーなんですよね?
シェイカー振ってるとこ見たいなぁー」
友人が猫撫で声でそうねだる。あぁ、また始まった……もう1杯飲もうかな。
「アールのシェイクをご覧になったのでしょう? 私には分が悪いです」
「どゆこと?」
「謙遜してるのよ」
(そして、
さりげなく「今日はやりたくない」アピールをする。変なひと)
「エルさん、彼女いるんですかー?」
「よく元彼と間違われる方が」
「こいつに彼女いるように見えます?
こう見えてけっこう、」
「アール」
軽口をたたくアールさんを低くエルさんが一喝した。アールさんは黙った。
(漫才コンビみたい)
「エルさんもバーテンダーなんですよね?
シェイカー振ってるとこ見たいなぁー」
友人が猫撫で声でそうねだる。あぁ、また始まった……もう1杯飲もうかな。
「アールのシェイクをご覧になったのでしょう? 私には分が悪いです」
「どゆこと?」
「謙遜してるのよ」
(そして、
さりげなく「今日はやりたくない」アピールをする。変なひと)



