お人形の館へようこそ! ~あなたへの招待状~


 あなたは必死にノアにお願いをしました。

 ノアは少しだけ寂しそうな顔をしました。

 「本当に、お家に帰りたいの?」

 あなたが力強く頷くと、ノアはようやくニコリと笑ってくれました。

 「…そっか、とても寂しいけれど、仕方ないよね」

 ノアがあなたの手をとり、扉へと戻って行きます。

 「それじゃあ帰りましょう[   ]ちゃん。急がなきゃ、きっとあなたの帰りをママやパパが待ってるわ」


 ノアの言葉に、あなたは家族を思い出しました。

 お人形の館に入ってから、いったいどのくらい時間が経ったのでしょう。

 はやく帰らなくてはなりません。