そう、僕は、莉花先輩のことが好きだ。
今日も二人で音合わせをしていると、いつものように他の部員たちが僕と莉花先輩の関係について茶化してきた。
「やっぱし、莉花と優雅はお似合いやなー。」
「まだ付き合ってないん?」
「ヒューヒュー!」
莉花先輩は、「そんな、・・・付き合ってないよー。」と、答える。
僕は、「お似合い」と言われることを嬉しく感じつつも、内心に留めておき、「そうですよー、付き合ってませんよー?」と、莉花先輩に同調する。