「わー、優雅さんってこんな車に乗ってるんだねー!」
「そうなんですよー、できるだけ大きめで乗りやすいのがいいなーって思いまして!」
莉花先輩が助手席に腰かける。
キラキラした目で景色を追いかける莉花先輩はいつもより幼く見えた。
ゆったりと流れていく海辺の風景を眺めていると、なにか、いいことがありそうな気がした。