バーテンダーズ - Dance with Cocktails -

俺は、思わず、両手をぎゅっと握りしめる。
(俺もがんばろうって思えた!
自分で、漫画家として生きるって決めたんだから、
これからも漫画家としてがんばろうって!!)

- 技術と言うものは、層ですよね。
薄い膜をひとつひとつ積み上げていく。

- 最初はとても小さくてもろいものかもしれませんが、
何年も何十年も続けているうちに、木の年輪のように強固なものになっていく。
そう言うものだと思います。

(俺の技術がもうちょっと向上したら、
かならず彼らを取材させてもらおう)

俺はそう決意し、渋谷駅へ向かって歩き出す。
(エルさんとアールさん。
双子のバーテンダー。
『バーテンダーズ』か……!)