今日も、教室の隅っこに座っていた。

私のことなんて、誰も気にしていない。
そう思ってたし、そうであるほうが落ち着く。

……はずだった。

「ねえねえ玲那ちゃん、今日の髪型かわいくない?」
「え〜ほんと?ありがと〜!」

教室の真ん中で、玲那ちゃんが笑っていた。
明るくて、楽しそうで、
みんなの輪の中にちゃんといて、

その光景だけで、なんだか胸の奥がざわついた。