「私、玲那(れいな)! よろしくね!」

私が戸惑っていると、玲那ちゃんは机から立ち上がって、まぶしいくらいの笑顔を向けてきた。

ポニーテールが揺れて、
その隙間からこぼれた日差しが、なんだかいつもより眩しく感じた。

名前の響きまで、明るかった。
その笑顔に、私は思わず「うん」と小さくうなずいた。

玲那ちゃんの笑顔を、私はきっと、忘れない。