「ステージ、どうしよっか!」

放課後の教室で、玲那ちゃんが机の上に手をついて、
パッと私に笑いかけてきた。

「歌うって決めたはいいけど、何歌うか全然考えてなかったよね〜!」

私は苦笑いしながら、こくんと頷く。

「うん……でも、なんか、ワクワクしてるかも」

玲那ちゃんは、ますます目を輝かせて——

「さすが星菜ちゃん!じゃあ、自分たちで曲とか考えちゃう?」

「えっ、自分たちで?」

「うん、オリジナルとか!歌詞とか書けたりしない?」

私は一瞬だけ戸惑って——でもすぐ、胸の奥がじんわり温かくなった。