「転校生の星菜さん、自己紹介をお願いします」

教室中の視線が私に集まった。
手のひらに汗がにじむ。声が、ちゃんと出るか不安だった。

「えっと……星菜(せいな)です。あの……人前は、少し……苦手、です。よろしくお願いします」