隠れ美少女とクール系男子

 虫を追い払うように手ぶりをする翔。なぜわざわざ私と話したがるんだ……?



「なぁ、愛笑。お前って────」



 キーンコーンカーンコーン──

 ちょうど翔の言葉を遮るように五時間目を知らせるチャイムが鳴った。




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 あぁ、つまらない。

 五時間目が終わり今日最後の授業が始まった。隣の席の翔は、授業が終わるたび何かを言おうとしていたが、クラスメイトにことごとく邪魔されている。

 まぁ、私には関係ないが。

 現在、数学の授業をしている。この学校は他の学校の授業より進み具合が格段と違うらしいが私にとって予習の範囲内。

 ついでに、転入試験の問題がわからなかったので、確認も兼ねて復習をしていたので記憶に新しい。結局、この単元は出てこなかったが。

 暇で仕方なかったのでグランドの方を見ると三年生が体育の授業をしていた。その中に兄ちゃんもいる。